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最新 図解で早わかり IoTビジネスがまるごとわかる本 神谷雅史著の書評・レビュー

こんにちは!なっしー( @megane_toushi )です。日本株、米国株への短中長期投資にチャレンジ中です。学んだことや成果をブログにアウトプットしています!

IoT、IoTとここ数年よく耳にしますし、会社四季報のコメント欄でもよく目にします。また、わたしの投資した銘柄『Robot Home』もIoT活用の賃貸管理に軸足を移しているという特色があるため、少しは市場について理解しておかないと、という考えのもと「最新 図解で早わかり IoTビジネスがまるごとわかる本」を読みましたのでその感想・レビューです!

IoTの漠然としたイメージとして、家電がネットに繋がるんでしょ?例えばエアコンが外からONにできるとか、AmazonECHOで音楽かけられるとか、くらいがわたしの知識でした。

IoTとは?

Internet of Thingsの略で、「モノのインターネット」と呼ばれます。この本を読んではじめて知ったのですが随分前からIoTのという言葉はあったようです。「ユビキタス」という言葉を数十年前に聞いたことは無いでしょうか?わたしは学生時代に聞いたことがあります。ユビキタス社会が来る!みたいな本が当時結構あったと記憶しています。

「ユビキタス」はあらゆる製品にコンピューターが組み込まれそれがインターネットに繋がっているという概念らしく、IoTの方がユビキタスより先に概念自体はあったそうです。知りませんでした。

市場規模は2030年には400兆円!?

「IoTビジネスがまるごとわかる本」が初版されたのは2019年3月31日ですが、その時点で2030年のIoT関連の市場規模の予想はなんと400兆円!日本の国家予算の4倍ですね。どれだけのパイを日本が占められるのでしょう。

以下、IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社の調査内容を引用します。

国内IoT市場におけるユーザー支出額について、2020年の実績(見込値)は6兆3,125億円であり、その後、2020年~2025年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)10.1%で成長し、2025年には10兆1,902億円に達するとIDCではみています(参考資料1)。

国内IoT市場 産業分野別予測とユースケース別の事例考察を発表 https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ47587321

上記の通り国内では2020年の実績で6兆円、2025年には10兆円、ということなので5年で増加率は160%ほど。2030年までその勢いが続くとして16兆円。勢いが加速するとしても20兆円くらいでしょうか。400兆円のうち20兆円を多いと見るか少ないと見るか。

ちなみに業界動向サーチによると、国内主要9社の自動車メーカーの市場規模は57兆円ということなので、世界のIoT市場の流れに乗り遅れてしまっているかもしれませんね。日本頑張れ。
参考:https://gyokai-search.com/3-car.htm

IoT分野のプラットフォームは?

残念というかやはりというか、Iot分野のプラットフォーマーもGAFAMのうちの2社。AmazonとMicrosoftでした。ITの巨人なのでしょうがない。

Amazonはその名もAmazon AWS IoTというサービスを提供しており、IoT機器から収集されるデータを蓄積させて分析までできる機能を提供しているようです。

わたしもAWSはECサイトのサーバ構築でよく利用していましたが、AWS IoTなんて物があることをこの本ではじめて知りました。機械学習向けのBIツールも提供していますしもう手広くやり過ぎ。すごすぎ。
参考:https://aws.amazon.com/jp/quicksight/

日本企業でもソラコムという会社が日本のIoT分野では先進的な取り組みをされているようで、Arbuinoというマイコンを使ってIoT製品を開発できるキットを販売されていたりするようです。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000034562.html

こういうハードウェアキットは日本っぽいですね。もう一つ開発するためのハードウェアとしてラズベリーパイ、略してラズパイというものがあるようなのですがそれはイギリスの会社が作っているようです。

プラットフォーム、貴重なデータを握るのはいつもGAFAMですね。

Amazon Dash Buttonはいずこに?

この本を読んで、「あれ?本当だわ」と思ったのはAmazon Dash Buttonが終了しているという事実でした。これもこの本を読むまで気づいてませんでした。ぼーっと生きている。

当時(2015年らしい!意外と前)結構な数のニュースに取り上げられていた記憶があります。いよいよボタン一つでAmazonに注文できるとんでもない時代が来たぞと。これでいよいよAmazonでばっかり買い物するぞ。というような取り上げ方でした。

調べてみると2019年8月31日に終了しておりました。
参考:https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1199661.html

理由はアプリ上のバーチャルボタンや自動定期購入機能、Alexaによる注文で十分まかなえたから、だと。恐ろしいね!日用品はIoT製品すらいらないということですよ。AmazonのアプリとAlexaで十分だと。

日本どうするのよ!と気になるところですが、日本も経済産業省と総務省が産官学連携させるために「IoT推進コンソーシアム」を立ち上げていました。
参考:http://www.iotac.jp/

シンプルなサイト。SSL化もされていない。そしてニュース更新が止まっている。活気の無い会社によくある状況。大丈夫かと勝手に心配になります。

IoT推進コンソーシアムの傘下で立ち上げられている地方版IoT推進ラボの方は各地方で随分更新されていたので安心しました(笑)。
参考:https://local-iot-lab.ipa.go.jp/

あとがき

この本には上記までのようなIoTの基本的な情報以外にも、しっかりビジネスがわかるよう、具体的に必要な知識、課題解決、製品リリースまでどのように進めるのか、というところも説明されています。

わたしは仕事にするつもりはないのでその部分はパラパラと読ませていただきましたがIoTの全体感を掴むには十分な本でした。

ちょっと初心者向けと専門者向けどっちに書かれたのかわかりにくいかもしれませんね。どちらにとっても中途半端な感じがするかも。

わたしがこの本で得られた収穫としてはArduinoの部分で記載した「ソラコム」という会社。IoT専用の通信もされていて株を買いたいな~と思いましたが上場前でした。残念。IPOの通知が届くことを楽しみにしています。