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【うんちの行方】自分のうんちどうなるか知ってますか?

こんにちは!なっしー( @megane_toushi )です。

100%の人がお世話になるトイレ。トイレですることといったら排泄。多目的トイレをいかがわしいことに使う人もいるようですが、基本は排泄です。

あなたが排泄したうんち、どうなるか考えたことありますか?

本書【うんちの行方】は徹底的にうんちの行方を追っています。また、過去うんちがどういう風に処理されていたのかも、至ってマジメに調査し本書にまとめられています。

マンションでいっせいにトイレを流したらどうなるか知ってますか?

共著者のお2人(神舘和典先生、西川清史先生)が言っていますが、類書が少ないです。こんな本、見たことない。【うんちの処理】に関するあらゆる疑問が解決する非常に面白い本でした。

毎日なにも考えずに排泄する日常に、少し変化が起こるかもしれませんよ?毎日排泄しているのに知らんぷりですか?

そんな前代未聞の本書の一部をご紹介します!

うんち処理の流れ

うんちは以下の手順で処理されていきます。

①下水管を通って水再生センターへ
②沈砂池:大きなゴミや土砂が取り除かれる
③最初沈澱池:細かいゴミや汚れを沈殿
④反応タンク:微生物が汚水を浄化
⑤最終沈殿池:微生物の死骸や排泄物を沈殿
⑥上澄みの水を消毒し海へ

以上です。

意外と手間が少ないと思ったのはわたしだけ?この手順だけでびちびちうんちも浄化されるなんて驚き

もっとフィルターとか消毒作業を繰り返しているのかと想像してました。

ちなみに日本の下水道は約48万キロもあります。

地球12周分というものすごい距離が日本列島に収まっているわけですね。毛細血管ですね。

鉄道のトイレは開放式だった

著者が子どものころは【開放式】といってトイレとは名ばかりの【垂れ流し】状態だったようです。

垂れ流すもんだから駅に停車中はうんちをしないように!というアナウンスまであったのだそう。

線路沿いの住民には【黄害】という屎尿による被害もあり訴訟も行われていたのだとか。想像できませんね。

現在はご存知のように、シューッコ!っと吸い取られますよね。

これは真空式といって、文字通り管を真空状態にして蓋をひらき、一気に屎尿を吸い込んでいます。

吸い込んだときの音が【ッコ】だったんですね。感慨深い。

真空式のトイレはJRで1997年から採用されたということで、明治から約120年ものあいだ、線路に捨て続けていたということです。恐ろしい。

1987年に国鉄が民営化されたあたりから開放式は減り始めたそうですが、それでもわりと最近なイメージですね。

マンション全戸でいっせいに流したら?

著者のお2人が大手不動産会社の人への質問で、【マンション全戸でいっせいにトイレを流したら下で溢れるのか?】を質問しています。

そして、【溢れる】と即答される(笑)

おいおいマジかと。

偶然にも同時になってしまうことはあるんじゃないの?確率が低くても宝くじがあたるくらいの確率ではないの?

と思いますよね。

具体的には15層で2層以上が重なったら、という条件と、トイレは水流が多いタイミングが短く、その1.5~2秒の間で重なったら、という2つの条件がありました。

1層で何個のトイレを想定しているのかは本書に書かれていないので、トイレの想定数は結構多いのかもしれません。

その多数のトイレで1.5~2秒のタイミングが絶妙に重なる、なんてことは絶対ない、これまで一度もない、ということなのでしょう!

トイレは死活問題

現在の日本では水洗ではないトイレを見つける方が大変ですよね?

わたしも小学生のころすごい田舎の山小屋で使ったことがある程度で以来見たことがありません。

が、2020年時点で水洗トイレの普及率は8割り程度だというのです。(本書の国土交通省の方の談)

す、少ない。99%ぐらいじゃないのか・・・。どこかで出くわしたら嫌ですね。

それでも日本は清潔なトイレが揃っている方で、開発途上国では不衛生なトイレが問題になっており、アフリカでは下痢で年間300万人もの人が亡くなってしまっています。

そこで、かの有名なビル・ゲイツがビル・ゲイツ財団を通して210億円を使い、アフリカでも使えるうんちを水に変える機械を開発します。

2018年、北京で開発した製品を発表したときに5分前までうんちだった水をゴクゴク飲んだそうです。素晴らしい経営者。

その製品の量産に手を挙げたのが、嬉しいことに日本メーカーのLIXILだというのです。株を買って応援したくなりますね。

もっとCMでもこういう活動宣伝すればいいのに。

飛鳥時代には水洗トイレあり

飛鳥時代の藤原京後で見つかった割り箸のようなものの束。最初は祈祷用かと思われていたそうなのですが、寄生虫の卵が見つかったことでお尻を拭っていた道具だったことがわかったそうです。

【籌木】と書いて【ちゅうぎ】と読みます。通称は【クソベラ】。こっちの方がわかりやすい。

お尻にクソベラをあててこそげ落としたあとはどうしていたのか気になりますね。

あと、お尻が切れることはなかったのかとか、拭き取りきれない場合はどうしていたのかとか、とか。

トイレの詳細に関する情報は誰も残そうとしなかったんですねー。

あとあとそんなことが貴重な情報になるなんて、昔の人はまったく想像していなかったんでしょうね。

クソベラも千数百年たってから見つかるなんて思ってなかったでしょうね。

そんな藤原京では川の水を引き込んでまた川に戻す水洗トイレがすでにあったそうです。

クソベラは水で洗っていたのでしょうか?

使うたびに捨てていたら川の水をせき止めてしまうでしょうし。

あとがき

以上のように本書を読めば、現時点の最新の処理方法から過去のトイレ事情、災害時のトイレ対策、富士山でのトイレ美化活動などなど【うんち】関連の幅広い教養が身につきます。

【うんちくを語る】ときにもネタに使えていいかもしれませんよ?

ただし、食事中は避けた方が良いかもしれませんね。